探究の壁打ちプロンプト集
課題の設定 → 情報の収集 → 整理・分析 → まとめ・表現。 探究の4つの段階ごとに、AIを「答えを写す相手」ではなく「壁打ち相手」にするプロンプトを並べました。 コピーして、そのまま生成AIに貼り付けて使えます。この4段階は文部科学省の示す探究の過程なので、 小学校の総合的な学習の時間から、中学・高校の探究まで、同じ型で使えます。
使う前の、3つの約束
- 自分の考えが先。考えてから聞く。コピペで終わらせない。
- 名前・学校名などの個人情報は書かない。
- AIの答えは「たたき台」。最後は自分で決める。
はじめに壁打ちモードにする一文
どの段階でも、まずこれを送ってから始める
壁打ちとは、テニスの壁打ちのように、打ち返してもらいながら自分の考えをきたえる話し方のこと。 最初にこの一文を送ると、AIが「答えを教える先生」ではなく「壁打ち相手」になります。
あなたは私の壁打ち相手です。答えは教えないで、質問と意見で返してください。私は「〔テーマ〕」について探究しています。
STEP 1課題の設定──問いをみがく
いつ使う?──問いを決めるとき。決めた問いに、いまいち自信がないとき。
私の問いは「〔自分の問い〕」です。この問いのおもしろいところと、調べにくいところを教えて。
もっと調べたくなる問いに変えるアイデアを3つ出して。
答えの予想は「〔自分の予想〕」です。どう思うか、質問で返して。
STEP 2情報の収集──調べ方を決める
いつ使う?──調べはじめる前。「とりあえず検索」になりかけたとき。
「〔調べたいこと〕」について調べます。調べ方を5つあげて、それぞれ何がわかりそうかも教えて。
このことをよく知っているのは、どんな人? その人に何を質問すればいい?
あなたが「〔話を聞く相手〕」になって、私のインタビューの練習につきあって。終わったら、よかったところと直したほうがいいところを教えて。
いちばんたしかなのは一次情報。実際に見る、本人に聞く。AIはその準備の相手です (取材のマナーはカードT03「取材のお願い」へ)。
STEP 3整理・分析──考えを深める
いつ使う?──情報は集まったけれど、そこから何が言えるか迷うとき。
調べてわかったことを書きます。「〔わかったこと〕」 これを3つのグループに分けるなら、どう分ける?
私の考えは「〔自分の考え〕」です。この考えの弱いところを3つ教えて。
この考えは、はじめの問い「〔自分の問い〕」の答えになっていますか。たりないところは?
STEP 4まとめ・表現──伝わるかをためす
いつ使う?──発表やポスターの形が見えてきたとき。リハーサルの前に。
発表の原稿です。「〔原稿〕」 聞いていて、わかりにくいところはどこ?
あなたがお客さんになって、この発表に質問を5つして。
聞く人は「〔伝える相手〕」です。その人にもっと伝わる工夫を3つ教えて。
リハーサルでいちばん大切なのは、本物の人に見てもらうこと。AIはその前の練習です (リハーサルの記録はP02「リハーサルシート」で)。
いつでもふりかえりの壁打ち
いつ使う?──1時間の終わりに。探究がひとつ終わったときに。
今日やったことを話します。「〔今日やったこと〕」 次の時間、最初に何をすればいいと思う? 質問で確かめてから、意見をちょうだい。
探究がひとつ終わりました。やったことを話します。「〔やったことのまとめ〕」 次の探究をもっとよくするために、「続けるといいこと」と「変えるといいこと」を私から聞き出す質問をして。
先生向け──壁打ちの伴走
壁打ちの様子は、画面ではなく表情を見る。手が止まっている子は、プロンプト以前に 「自分の考え」がまだことばになっていないことが多いです。そのときは「なにを・どうやって・なにがわかりそう」 (みとおしカードK01)に戻ってください。最初は先生がスクリーンで一度壁打ちをやって見せると、 学級のイメージがそろいます。
教室に貼れる印刷用カード(ふりがな付き・A4)もあります。タブレットのそばに貼っておくと、いつでも戻れます。
このプロンプト集は、文部科学省の示す探究の過程(課題の設定・情報の収集・整理・分析・まとめ・表現)と Gold Standard PBL の知見を土台に、文言をすべて自作したものです。根拠となる資料は棚の参考文献をご確認ください。