
板書は残ります。でも、口で言ったことは消えていきます。 聞きのがした子は、どこへ戻ればいいのか分かりません。 話したことを画面の下に字幕で出して、1行ずつ残していく道具を作りました。 ブラウザで開くだけで、登録もインストールもいりません。
授業テロップを開く → 無料・登録不要・Google Chrome で動きます。
まっすぐに言うと、耳から入る言葉が残りにくい子のためのものです。
聞こえていないわけではないのに、話が流れていってしまう。 大事な言葉だと分かっても、書き留める前に次の話が始まっている。 「もう一度言ってください」と言える子ばかりでもありません。
聴覚に障害のある子への情報保障としても使えます。 手話通訳やノートテイクを毎時間つけるのは、現実には難しい。その間を少しだけ埋めるためのものです。
先生の側が楽をするための道具ではありません。 先生はこれまでどおり話し、板書もします。その上で、それでも追いつけない子のために、もう一つ道を足すという位置づけです。
うしろの席から読めるかどうかは、教室の広さとモニターの大きさで変わります。 文字の大きさは4段階、色は3つから選べるので、実際に教室で見て決めてください。
「テロップを前に出す」を押すと、テロップだけの小さな窓が出て、スライドなどほかの画面の上に重なります。 窓のふちをつかんで大きさを変えると、字の大きさも一緒に変わります。窓を閉じれば元の画面に戻ります。
音声認識は完璧ではありません。とくに単元の用語・地名・人名は外れやすく、 そこを外すと意味が変わってしまいます。直し方は2つあります。
残った文はクリックすると、その場で書き直せます。Enterで確定、空にすればその行が消えます。
設定の「ことばの置きかえ辞書」に たいせき→体積 のように1行ずつ書いておくと、
字幕とログに出る前に置きかわります。授業の前に、その時間の用語を2〜3語だけ入れておくのが現実的です。
授業が終わったら「のこす」で、時刻つきのテキストとして保存できます。 そのまま読み返してもいいのですが、生成AIに渡すと整理してくれます。
返ってくるのは、だいたいこの3つです。
休んだ子への連絡や、自分のふりかえりに使えます。
認識のよしあしは、道具よりも話し方で変わります。 大学の授業で音声認識を使った実践報告では、話し方を意識するだけで認識率が4割から8割まで上がったという記録があります (皆川ら 2016・コンピュータ&エデュケーション)。次の5つだけ気をつけてみてください。
向いているのは、先生がひとりで話す説明や指示の場面です。 グループ活動のようにまわりがにぎやかなときは、認識が大きく崩れます。そこは無理に使わないほうがいいと思います。
この道具は、音声認識字幕ちゃん(西村良太さん・さぁたんさん制作)を実際に使わせてもらい、 「教室で使う」ぶんだけ機能をしぼって新しく作ったものです。コードは流用していませんが、 設定の考え方(文の区切りを待つ時間・認識中の文字を流す・置きかえ辞書・伏字)は、この道具から学びました。 配信のために作られたものを、教室に置きかえたのがこの授業テロップです。
認識された文を機械に書き直させない、と決めた根拠です。
1行の長さ・行数・字の出し方を決めるときに見たものです。
話し方のコツと、人が直す工程を残した理由です。
リンクはすべて2026年8月30日に開いて確認しました。
参考にした論文・記事の内容をこの記事に引き写してはいません。字幕の見せ方を決めるための材料として読みました。