特別支援学級・通級による指導・通常の学級で、実態からどう授業を組むか。国が出している資料と、全国の教育センターが無料で公開している実践事例・学習指導案・自立活動ハンドブックを集めました。ここに載せたリンクは、ぜんぶ実際に開いて中身を確かめています。中身は写していません。要約は入口だけにして、そこから先は作った方の場所へ行ってください。
「特別の教育課程」を組むときに、根拠として示せるもの。校内で説明する場面でも、ここに戻れば話が早いです。
特別支援学校の教育要領・学習指導要領と、その解説(各教科等編・自立活動編ほか)がまとまっているページです。特別支援学級で下学年の目標や知的障害の各教科を取り入れるとき、根拠はここにあります。
開くとき 教育課程を編成するとき/「なぜこの内容か」を説明するとき
障害の種類ごとに、教育的ニーズをどう整理し、どんな学びの場と支援が考えられるかを示した手引です。就学相談の資料としてよく知られていますが、担任が「この子に必要なことは何か」を言葉にする段階でも使えます。本文PDFも直接ひらけます。
開くとき 支援の方向をゼロから考えるとき/保護者と学びの場を話すとき
通級による指導について、制度・教育課程・指導の実際をQ&A形式で読めます。「通常の学級の授業とどうつなぐか」「時数はどう扱うか」といった、実務で最初につまずくところが並んでいます。
開くとき 通級の担当になったとき/担任として通級と連携するとき
自立活動の目標と6区分27項目の本文です。短いので、指導計画を書く前に一度そのまま読んでおくと、区分の当てはめ方で迷いにくくなります。
開くとき 個別の指導計画を書く前に/自立活動の時間を組むとき
条件を入れて探せるところ。「知的障害・小4・国語」のように、実態と教科で絞れるのが強みです。
障害種(自閉症・情緒障害・学習障害・注意欠陥多動性障害・知的障害・肢体不自由・病弱)から、指導事例・指導略案・指導用教材を検索できます。特別支援教室の指導事例と、交流及び共同学習の指導事例の2本立てです。
開くとき 明日の1コマの形が浮かばないとき/略案の書きぶりを見たいとき
学びの場(通常の学級・特別支援学級・通級・特別支援学校)、障害種、教科等に加えて、「見る・聞く・話す・読む・書く・計算する・推論する・動作と姿勢・感覚の調整」といった特性から実践を探せます。成果と課題が正直に書かれているのがありがたいところです。
開くとき 診断名ではなく「困っている中身」から手を探したいとき
文部科学省のモデル事業などで取り組まれた「合理的配慮」の実践事例が、障害種・在籍状況・学年で検索できます。交流及び共同学習の事例集も入っています。「うちの学校でどこまでできるか」を考えるときの、他校の実際が見えます。
開くとき 配慮の中身を具体で決めるとき/校内委員会の資料をつくるとき
通常の学級の担任・通級担当・特別支援学級担任・コーディネーター・管理職と、立場ごとに入口が分かれているのが特徴です。学習面/行動面/社会面の困りごとから、指導・支援と教材・教具にたどれます。研修動画もあります。
開くとき 通常の学級での手立てを探すとき/校内研修の材料を集めるとき
生活単元学習・遊びの指導・各教科の指導案が、学部と学年つきでPDFで並んでいます。1本が短く、目標と手立てのつながりが追いやすいので、指導案の型を確かめるのに向いています。小・中・高の指導案も同じセンターにあります。
開くとき 研究授業の指導案を書くとき/単元の組み方を見比べたいとき
各県のセンターが、担任のためにまとめてくれた冊子です。どれも無料で公開されています。容量の大きいものは、学校の回線で開く前に目安を書いておきました。
授業デザインの考え方のあとに、生活単元学習などの細案がモデルとして何本も載っています。「単元名から入らず、子どもの実態から入る」という順番が、指導案の形そのもので示されているのが読みどころです。
開くとき 特別支援学級の担任になった年の、最初の一冊に
研究協力校10校から出された自立活動の指導事例を、実態把握のチェックリストとレーダーチャートつきで10例紹介しています。「見立て → 目標 → 手立て」が1本の線でつながっている資料は多くありません。
開くとき 実態把握から目標づくりまでの順番を確かめたいとき
自立活動の概要と進め方の二部構成で、手順に沿って書き込める「手順シート」と、実態把握・指導内容の整理に使う補助資料がついています。分割ダウンロードができるので、必要なところだけ落とせます。
開くとき 個別の指導計画の様式を、手を動かしながら埋めたいとき
公開が新しく、現場から出てくる疑問がQ&Aの形で並んでいます。特別支援学級が急に増えた県の状況を前提に書かれているので、「担任が一人で抱えている」前提の答え方になっているのが実際的です。
開くとき 「これでいいのか」と手が止まったとき
「ともに学び、ともに育つ」を土台にしたハンドブックで、障害種ごとの実践事例と指導計画が入っています。中学校版(約7.9MB)もあります。
開くとき 通常の学級とのつながりの中で自立活動を考えたいとき
第1章が自立活動の考え方、第2章が具体的な実践事例、第3章が資料という構成です。一括版と分割版の両方が置かれているので、必要な章だけ取り出せます。
開くとき 事例をまとめて読んで、引き出しを増やしたいとき
ハンドブックの中が「教室環境」「教材・教具」「授業事例」「引継様式例」に分かれていて、写真で見られます。同じサイトに算数の学習教材、ポジティブ行動支援(PBS)、e-ラーニングもあり、日常の困りごとに近いところから入れます。
開くとき 4月の教室づくりのとき/次の担任へ引き継ぐとき
障害種ごとに冊子が分かれていて、知的障害学級の自立活動事例集もPDFで置かれています。同じ棚に「知的障がいのある児童生徒の各教科等の目標・内容一覧」があり、段階で内容をとらえたいときに便利です。
開くとき 教科の内容を「学年」ではなく「段階」で見たいとき
校内研修にそのまま使えるものと、ICTで支える実践。
1本20分ほどの講義動画です。特別の許諾なく校内研修で使えると明記されているので、研修の導入に流して、そのあと自校の子どもの話に移す形が組めます。字幕の案内もあります。
開くとき 校内研修の講師を引き受けてしまったとき
学ぶうえで困りのある子どもの学習・生活を、タブレットなどのICTでどう支えるか。全国の先生が1年かけて取り組んだ実践研究の報告書が年度ごとに公開されています。うまくいかなかったことも書かれているのが、この報告書の値打ちです。
開くとき 書く・読むの負担を道具で減らせないか考えるとき
特別支援学級とは何か、教育課程の編成、授業の形(個別・グループ別・集団・交流及び共同学習)、自立活動の具体例まで、短い記事に分けて解説されています。冊子を読む時間がない日に、1本だけ読む使い方ができます。
開くとき 急に担任・担当になった週に/人に説明する言葉がほしいとき
県の様式や手引きは、校内の書類がそのまま整うので、まず自分の県のものを見ておくと早いです(福岡以外の方は、お住まいの県の教育センターで同じものを探してみてください)。
特別支援学級・通級による指導 教育課程編成の手引き(改訂版)、特別支援学校学習指導要領活用の手引、居住地校交流実施の手引、個別の教育支援計画・個別の指導計画の新様式例と記入例が置かれています。書類の様式は、ここが正です。
開くとき 年度当初の書類をそろえるとき/記入例を確かめたいとき
視覚障がい・聴覚障がい・知的障がい・肢体不自由・病弱、ユニバーサルデザイン、特別支援学級と通級、校内の推進体制。テーマごとにコンテンツが分かれています。指導案データベースでは、県内の学習指導案を条件で検索できます。
開くとき 県内の指導案を探すとき/校内研修の資料をつくるとき
上の資料で見立てたあと、子どもの手元に置くものです。ここにあるものは、教室で使うことを前提につくっています。無料で、登録もいりません。
その子はさぼっていません。入力・記憶の保持・出力・コミュニケーションの4つの部屋のどこで詰まっているかを見る読み物です。継次処理と同時処理の違い、ABC分析、テスト前・中・後に打てる手まで。参考にした研究と資料を最後に並べています。
開くとき 「なんでこの子はここで止まるんだろう」と思った日に
形を正しく見て、うつしたり見分けたりする力を育てるプリントです。文字の読み書きの土台になるところで、点つなぎ・図形の写しなど4種類×★1〜3。1枚5分、書く量は少なく、得点はつけません。しゅうちゅう・おぼえる・かんがえるも合わせて全468枚あり、毎月ちがう問題が12ヶ月分あります。
開くとき 朝の会や授業のはじめの5分に/黒板を写すのがしんどい子に
「読むところがわかるカード」「まず1こカード」「こまったときのさくせんカード」など、子どもが自分で自分を助けるための合言葉を、1枚1つにしたカードです。よみとり・かかわり・とりかかり・まなびかた・せいかつ・がくしゅうのことばの6つに分けています。
開くとき 声かけを、その子が自分で言える言葉に変えたいとき
到達目標は全員同じにしたまま、支援の量だけを4段階に変えた算数プリントです。なぞりのある紙から、完成見本を見ながら書く紙まで。子どもが自分で「今日はこれ」と選べるようにしています。
開くとき 同じ問題を全員に配ることに迷いがあるとき
止め絵では伝わりにくい変化・順序・道具の使い方を、10〜20秒の短い動画とGIFにしたものです。何度でも見られて、止められて、音がありません。何回説明を重ねたあとでも、子どもが自分で見返せる形にしてあります。
開くとき 言葉と黒板で何度も説明したあとの、もう一手として
上から順に読む必要はありません。困っている場面から1つ開いて、使えそうなところだけ持って帰ってください。ここに並べたのは、どれも他の方がつくって公開してくださっている資料です。使うときは発行元をそのまま示して、敬意を持って扱っていただければと思います。リンク切れや、載せたほうがよい資料に気づかれたら、note から教えてください。少しずつ足していきます。
最後にもう一度だけ。ここにある資料は、あなたの教室のあの子のことを知りません。知っているのは、毎日となりにいるあなたです。資料は順番を貸してくれるだけで、決めるのはいつも先生です。